ヘンな論文

サンキュータツオ氏が集めた一風変わった論文を簡単に紹介してある本。
『ヘンな論文』(角川文庫)が面白いですね。

「オリックス・バファローズのスタジアム観戦者の特性に関する研究」

「コーヒーカップとスプーンの接触音の音程変化」

「傾斜面に着座するカップルに求められる他者との距離」

などなど。

普段目にしないオタク的な論文をいくつか紹介してあります。

気に入ったので『もっとヘンな論文』も読んでみたい気がします。

こういう視点を広げてくれる本を読むことが教師には必要だと思っています。

しかし、本の中には大変示唆に富む言葉も散りばめられています。

コラムにあった次の文には目が見開かされました。

研究には4種類ある。
つまり4種類とは、
「人間とはなにか」の「いまどうなのか」の研究
「人間とはなにか」の「いままでどうであったのか」の研究
「この世界とはなにか」の「いまどうなのか」の研究
「この世界とはなにか」の「いままでどうだったのか」の研究 (前掲載書74~75ページ)

なるほど、こういうくくりにすると、自分のやっている研究の位置取りがはっきり自覚できます。勉強になった~。



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# by p-k-hiro | 2018-01-14 23:40 | 読書 | Comments(0)

テストを振り返らせる

私の学級ではワークテストを子どもに返した後、次の2つのことをさせます。
1 解答を見て間違いを直させる。
2 テストの振り返りを書かせる。
テストの間違い直しをさせる学級は多いのでしょうが、振り返りを書かせるのはあまり聞きません。
しかし、これが最も重要なことです。
振り返りをしっかり書かせるかどうかが、テストに向かう態度を大きく左右するからです。
どんなに簡単な文章でもいいので、自分のテストを見て感想を書かせます。
子どもは大きく分けて3種類のことを文で表します。

Aタイプ テストの点数について
Bタイプ テストでできた問題とできなかった問題について
Cタイプ 普段の授業の取組やテスト前の準備について

最初はAからスタートします。しかし、だんだん知的能力が高くなってくると、子どもたちはB→Cへと感想を変化させます。
つまり、テストを左右するのは、まずは日頃の授業に向かう自分の態度であり、テスト前に準備しようとする心持にあることがだんだんわかってくるということです。
こうなると、日々の学習態度も変化し、テストの受け方もしっかりしてきます。

この振り返り用紙はテストと一緒に専用ファイルに綴じさせ、家に持ち帰らせます。それを家の人に見せて一言書いてもらうのです。
家の人にテストと振り返りを一緒に見てもらうのもポイントです。
緊張感が違います。

こうやってテストでも子どもを鍛えていかねばなりません。
あらゆる行為が教育活動の一環なのです。

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# by p-k-hiro | 2018-01-14 11:34 | 指導力 | Comments(0)

明治図書の雑誌『授業力&学級経営力』の2月号に原稿が載りました。

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今回のテーマは“学級最後の日に贈る深~い話”です。私は小学4・5年生を対象にした話を書きました。

学級最後の日に何か1つ子どもの心に杭を打ち込むような話をしたいものです。しかし、だからといって長い話はダメです。どんなにいい話でも長いと子どもがだらけてきます。いわゆる間延びですね。5~10分程度で終わる話がちょうどいいと思います。

こういう特別な日に話をする場合のポイントがいくつかあります。

1つ目はさっき述べた「短い話をする」ことです。

2つ目は「物を準備する」です。よほどの話術の達人でもない限り、口ひとつで子どもの心を揺さぶるのは難しいものです。だから、話の中心に据える物があればそれを見せることです。本でもいいです。絵でもいいです。植物やその他の生き物、食べ物や服、楽器、文具、アルバムなど、具体物はたくさんあります。それらを話の添え物にしていくと印象に残りやすくなります。

3つ目は「実際にやってみせる・体験させる」です。話の最中にやってみせる場面があると、話の信ぴょう性が増します。よく店頭販売などで食べ物を試食させたり、器具を使わせたり、マジックを見せたりすると、お客の購買意欲が増します。あれと同じです。事実に勝るものはないのです。

4つ目は「落差をつける」です。先が見える話は面白くもなく、印象に残りません。オチがある話をすることが大事です。話の中に意外な言葉が出てくると、聞いている子どもも「おやっ」「なぜ」という意識が出やすくなります。そうすると、オチのところで事の真相が明らかになると、「なるほど」と納得しやすくなるのです。

この4つがあれば、低学年だろうが、高学年だろうが、子どもは話をじっと聞いています。

学級最後の話なら、この中の2つ3つを組み合わせる必要があるでしょう。

今回の原稿では3つ目と4つ目のことについて、一本ずつ原稿に書きました。興味があればご覧ください。

明治図書オンラインで購入可能です。→『授業力&学級経営力』(2018.2月号)


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# by p-k-hiro | 2018-01-13 13:04 | 執筆 | Comments(0)

冬休み最終日

<新年最初の読了>

冬休みから読んでいた『銃・病原菌・鉄(上)』をやっと読み終えました。前々から気になっていた本でしたので、休み中にゆっくり読めて本当によかったです。この本は文庫本でも400ページぐらいあります。かなり時間がかかりました。そうだからといって速読したり、飛ばし読みはしたくない本です。この本に惹かれたのは、なぜ、ユーラシア大陸の人々がアフリカや南北アメリカを征服する歴史の構造が生まれたのかという素朴な謎をどうしても知りたかったからです。この謎をジャレド・ダイアモンド博士は多角的・多面的な視点から考察しています。読み応え抜群の本です。ダイアモンド博士は他にも『第3のチンパンジー』や『文明崩壊』などの傑作を世に出しています。しかし、この『銃・病原菌・鉄(上)』はピューリッツァー賞を受賞したほどの世界的ベストセラーです。多くの人がこの本を読んで共感し、視野を開かせてもらったはずです。研究者の中にはこの本に批判的なコメントを出す人も多いようですが、ダイアモンド博士の説を上回る説を考証を経て出している人がどれだいるというのでしょう。言うのは簡単ですよ。でも自分で書くとなれば、そんな簡単なことではないのは想像に難くないはずです。僕は、素人にもよく分かる本にしてもらっているだけでありがたいと思っています。素晴らしい本です。これから下巻を読み始めます。相当日数をかけないと読み終わらないかもしれません。まあ、並行読書で攻めます。おすすめの本です。これが新年一冊目の読了本になります。そういえば、タイミングよく、ダイアモンド博士が学生たちを相手に自著『第3のチンパンジー』をベースにした講義をする教養番組『ダイアモンド博士の“ヒトの秘密”』が始まりました。録画しておいた第1回目を半分だけ見ました。人間とチンパンジーがDNAレベルで1.6%しか違いがない点は驚きでした。何回か放送があるようですので、見て勉強します。

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<久々の手紙>

Kさんの修士論文を読み終え、序章部分の分析文を作成しました。これを送付するために手紙を書きました。僕はだいたい重要なことはメールでは伝えません。また、パソコンでうった手紙文を送るなんてこともしません。(大した用事でないときはしますよ。勿論)重要なこと、重要な相手には直筆で手紙を書きます。結構時間もかかります。しかし、手で書くと思考がちょうどいい感じで進みます。キーボードでたたく時とは慎重さが違います。一字一句吟味しながら書き進められます。書きながら、これが手書きの良さだと改めて思い知らされます。ただし、加筆修正ができないのが手紙の弱点。気を付けて書くのみです。事務用便箋4枚にびっしり書きました。こんなに手紙を書いたのは久しぶり・・。僕は教員仲間に送った手紙はすべてコピーしてファイリングしています。授業を見たあとの感想の手紙、何かのお礼の手紙など、手書き文の手紙は手元に残りませんので、ぜひコピーしてとっておくことをお勧めします。

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# by p-k-hiro | 2018-01-08 20:07 | プライベート | Comments(0)

道徳三昧の1月例会

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今日はTさん宅での例会。家を見つけるのに苦労しましたが、時間を少しオーバーしただけでどうにか辿り着きました。

今回の例会は、「小さな道徳授業プラン」の検討がメイン。全員のメンバーがプランを持ち寄ってきました。最高は10本のプランを持ってきたFさん。本年度の大きなセミナーの模擬授業を任されている中堅教師です。実に気合が入っていました。

その他のメンバーも、それぞれ個性のよく出ている授業プランを提案しました。

社長シリーズになりそうなもの。

動画サイトシリーズになりそうなもの。

ことわざシリーズになりそうなもの。

あれこれあって、実に楽しいレポート検討でした。

僕も4本の授業プランを持参し、そのうちの2本を検討してもらいました。何度も書き直してやっとできた授業プランだっただけに、「面白い」と言っていただけて嬉しかったです。苦労した甲斐がありました。

まだまだネタはありますので、小さな道徳をどんどん量産していきたいところです。

来週から授業が開始されますので、道徳プランを授業で試してみる機会も出てきそうです。

昨日と今日と、道徳について特化した勉強ができました。


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# by p-k-hiro | 2018-01-07 22:11 | サークル | Comments(0)

「知的」とは「知識・知性の豊かなさま。理知的」(広辞苑)とあります。教師の仕事は子どもを知的に育てることになる以上、自らも知的な存在になろうと努めるべきです。そんな生き方を「知的人生」と名付けています。E-mail→hiro123@kki.biglobe.ne.jp


by p-k-hiro