現在の各学校の状況を考えると、班は学習中のグループ活動時や給食のときぐらいしか活用されていない学級も多い。
実にもったいない。
班は生活全般でうまく活用することで、自治の能力を高め、学級全体に規律が生まれる。
そういうシステムをつくると生徒指導上も楽である。
昔、ボロ班制度というシステムがあったが、あれは子どもたちの自尊感情をズタズタにするからダメだ。
そうではなく、いい班が得をする仕組みをつくることが大事なのだ。
子どもは仲間に文句を言われるのは嫌いである。
また、仲間を裏切ることに嫌悪感を強くもっている。
そういう習性を利用しない手はない。
具体的なことは書かないが、根本的にはここが学級経営の肝だろうと思っている。
カエサルが言ったではないか「分割して統治せよ」と。
何千年たっても、名言は朽ちることはない。
本質的に優れた考え方は時代や場所を超えて、普遍的に恩恵をもたらすのである。
勉強した人間だけが手に入れることができる思想・考え方・技術・システムを最大限活用して学級を経営する。
ここに小学校教育の醍醐味がある。