堀裕嗣氏は『授業力&学級経営力』(11月号)の巻頭論文で次のように言う。
「私たちが日々学校で取り組んでいる仕事には『仕事』と呼ばれるべきものと『実践』と呼ばれるべきものとがある。『仕事』とは公務上のやらなければならないこと、「実践」とは自分がやるべきことである。前者は私でなくてもできる。代えが利く。誰がやっても結果・成果にそう変わりがない。(略)・・・一方、後者は他ならぬ私でなくてはできないものを指す」6ページ
この分け方に脳天をガツンとやられたような感じがした。どうして自分には、こういう分類ができなかったのか。堀氏の言うように、確かに仕事には「仕事」があり、「実践」がある。
特に「仕事」に関しては、確かに多少の差はあれど、代わった教師が全く何もできない人だったなんて有りえない話だ。
だいたい誰でもできる。なるほど、そういうのを「仕事」と呼べばいいのだ。
では、自分にしかできないこと=実践とは何だろう。
これを考えるのが楽しい。自分だけにできることは何か。
堀氏のいうとらえ方をすることで、自分は何に集中し、何を手抜きすればいいかがクリアに見えてくる。