~チーム研究のレジュメ一部より~
理想の授業が「主体的・対話的で深い学びの授業」だとして、それと正反対の授業を「受動的・独話的で浅い学びの授業」と名付けてみる。
すると、次のように図解することができる。
※図解省略
本学年チームが究明する授業改善とは、このギャップを埋めていく取り組みとなる。
そこで「主体的・対話的で深い学び」の授業イメージをつくるには、この反対概念である「受動的・独話的で浅い授業」の授業を想像してみる。
<受動的>とは何か。
授業中の問題はいつも教師から与えられ、めあて・課題も教師主導で出され、子どもは教師からそう言われたから学習するだけといういたって消極的な態度で学習している状態。それが受動的ということだ。
<独話的>とは何か。
授業中に一人で考え、独り言を言い続ける授業などない。ここで言う「独話」とは自他の意見が有意義に交流されず、何の発展もせず、全体の考えが高みにいかずに終わるという閉じた発話という意味である。各自の考えや意見が結びつくことなく、平行線で続いていったり、多面的・多角的な意見が全くでずに終わってしまったりすれば、各自が独り言を言い続ける授業と何ら変わらない。
<浅い学び>とは何か。
簡単に言えば、「認識の変容がない、または弱い」というのが1つの指標になる。認識に変化がないなら、その授業前と授業後の児童の認識変化がゼロということになり、この授業は実施する価値が薄れる。